代表メッセージ

技術は道具であって目的ではない。私たちが創業以来変えていない考え方についてお話しします。

使われないシステムを見てきたから

創業前、私は大手のシステムインテグレーターで10年ほど働いていました。そこで何度も見たのが、多額の費用をかけて作られたのに、現場では誰も使っていないシステムです。仕様書どおりに作られ、検収も通っている。それでも使われない。

理由はいつも同じでした。作る側が業務を理解していなかったのです。要件定義の席に座っているのは情報システム部門の方で、実際に毎日その業務をしている人ではありませんでした。現場の人が「この帳票は上司が朱書きするからA4横でないと困る」と言えるのは、机の横に立って作業を見せてもらったときだけです。

技術は目的ではなく道具である

私たちはクラウドもAIも積極的に使いますが、それは目的ではありません。ある製造業のお客様では、最新の仕組みを提案するのをやめて、既存の表計算ソフトの使い方を整理し、入力の重複をなくすだけで月40時間の削減になったことがあります。売上にはなりませんでしたが、正しい提案だったと思っています。

何をシステム化し、何を運用で吸収し、何をやめるのか。この切り分けこそが私たちの仕事の中心であり、コードを書くことはその後に来ます。

お客様が自走できる状態を目指して

2023年から内製化支援サービスを始めました。お客様が自社のエンジニアで運用と改善を回せるようになれば、私たちへの発注は減ります。それでも始めたのは、外部ベンダーに頼り続ける状態がお客様にとって健全ではないと考えたからです。

実際には、内製化が進んだお客様ほど新しい相談をいただけています。日々の運用を自社で回せるようになると、次にやるべきことが社内から出てくるためです。私たちはその難しい部分に集中できるようになります。

これからも、目の前の業務を良くすることから逃げずに、地に足のついた支援を続けてまいります。

株式会社ミナトソリューションズ
代表取締役社長 湊 健一郎